心房細動のカテーテルアブレーション手術を受けるにあたり、事前の検査や通院にかかった医療費はトータルで約31,300円(3割負担)でした。
ただし、これは私個人のケースであり、受診する病院や追加される検査によって実際の費用は変動します。あくまで目安としてお考えいただき、具体的な治療方針は必ず主治医に確認してください。
この記事では、自覚症状がまったくなかった私が手術を決断するまでの経緯と、術前検査のリアルな様子をまとめています。
「造影CT検査ってどんな感じ?」「会社への報告や診断書はどうすればいい?」といった、実際に治療を受けるからこそ感じる疑問にお答えします。治療を迷っている方の一つの判断材料になれば幸いです。
心房細動の手術前検査・通院にかかった医療費は約3万円
最初の通院から、手術直前の造影CT検査までに私が支払った医療費の総額をまとめました。
【手術前までの医療費総額】
- 地元の循環器内科(2回分):8,700円 (診察・検査料 4,690円 + 薬代 4,010円)
- 市立病院(3回分):22,600円 (診察・検査料 18,190円 + 薬代 4,410円)
- 合計:31,300円(3割負担)
まだ入院・手術自体の費用は含まれていませんが、初診から事前のCT検査までを含めると、およそ3万円前後の出費が必要になります。これから心房細動の治療を始める方は、まずはこれくらいの事前準備金がかかると見積もっておいてください。
自覚症状なしでも放置はNG!カテーテルアブレーションを決断した理由
実はここ数年、会社の健康診断で心電図をとるたびに「心房細動」と指摘されていました。毎回しっかり紹介状をもらっていたのですが、心電図以外の数値は健康そのもの。

タバコも吸わず、お酒も一切飲まないため、ずっと病院へ行くのを後回しにしていました。
心房細動の患者の約4割は「自覚症状がない」と言われているそうですが、私もまさにその一人です。強いて言えば「ふくらはぎ周りが少しだるいかな?」と感じる程度で、日常生活には全く支障がありませんでした。
しかし、会社の総務から「ちゃんと治療しなさい」と直接指導が入り、ついに逃げられなくなって地元の循環器内科を受診。そこで医師から告げられた言葉に、一気に目が覚めました。
- すでに慢性化しているため、薬だけで治すのは難しい
- 心房細動は、何もしていなくても脳梗塞のリスクが「年間約2%」ある
- 根本的に治すなら、若い今のうちに「カテーテルアブレーション」を受けた方が良い
「車で15分ほどの市立病院に、アブレーションの権威の先生が赴任してきている」という好条件も重なり、その場で手術を受ける覚悟を決めました。
薬を飲んで初めて気づいた「足のだるさ」の正体
手術に向けた事前準備として、血液をサラサラにする抗凝固薬「エリキュース」を処方されました。私の場合は脳梗塞リスクを評価する「CHADS₂スコア」がゼロだったものの、手術を前提とするための血栓予防です。
驚いたのは、薬を飲み始めた翌日です。あんなにだるかった足元が、スッと軽くなった感覚がありました。
いくら生活習慣を改善しても治らなかった足のだるさが、薬を飲んだ途端に改善した事実。「自分は自覚がなかっただけで、やっぱり病気だったんだ…」と、今さらながらショックを受けました。
エコー検査で合併症(弁膜症)が見つかって冷や汗
市立病院へ転院し、マイナンバーカードと紹介状を受付に出して、本格的な術前検査がスタートしました。
採血や心電図に加え、心エコー(超音波)検査を受けたのですが、後日もらった検査結果の用紙を見てヒヤッとしました。

診断名に「僧帽弁閉鎖不全症(軽症)」「三尖弁閉鎖不全症(軽症)」という2つの症状が書かれていたのです。
帰ってから必死に調べたところ、どちらも放置していれば心不全に繋がる恐れがある状態でした。ただし、根本的な原因となっている「心房細動」をアブレーションで治療すれば、弁の不具合も落ち着く可能性が高い(二次性のもの)とのこと。
この時ばかりは、重い腰を上げさせてくれた会社に心から感謝しました。無症状だからと放置している方は、見えないところで心臓に負担がかかっているかもしれないので、早めの受診をおすすめします。
手術前の関門「造影CT検査」は本当に熱くなる?
入院の2日前、最後の術前検査となる「造影CT検査」を受けてきました。
看護師さんから事前に説明はあったのですが、造影剤が右腕から注入された瞬間、喉の奥や手先、指先がカッと燃えるように熱くなりました。
「おぉ、これか!」と身構えましたが、10秒ほどでスーッと熱さは引いていき、痛みは全くありません。
検査後は、吐き気などのアレルギー反応が出ないかを確認するため、水分補給や食事の時間に少し制限がかかります。私の場合は特に副反応もなく、無事にクリアできました。

CT検査後の診察はわずか3分で終了。これで予定通り、カテーテルアブレーション手術を受けられることが正式に確定しました。
働きながら治療する人へ|復職用の「診断書」は事前の確認を
仕事をしながら手術を受ける方は、会社への報告と「復職時の診断書」の扱いについて事前に確認しておくことを強くおすすめします。
私の会社では「退院して復職する際、医師の診断書を提出すること」がルールになっていました。

「診断書の発行には何日か待たされるのかな?」と心配だったのですが、主治医に相談したところ「退院と同時にその場で出せますよ」とのこと。おかげで会社への手続きもスムーズに進められました。(ちなみに、1,100円でした)
病院によっては文書作成に時間がかかるケースもあるようなので、最初の診察の段階で「復職にあたって診断書が必要」と伝えておくとスケジュールが狂いません。
いよいよ2泊3日のカテーテルアブレーション手術本番へ
健康診断の「要精密検査」を放置し続け、渋々始まった治療でしたが、検査を進める中で「早く治療に踏み切ってよかった」と心から実感しています。
いよいよ、2泊3日の入院生活とカテーテルアブレーション手術本番を迎えます。
次の記事では、実際の手術の痛みはどうだったか?や、多くの方が気になっているであろう「高額療養費制度を利用したあとの、最終的な入院・手術費用の総額」について、包み隠さずレポートします。


