教習項目9:特徴的な事故と事故の悲惨さ
特徴的な事故実態
一番死亡事故が多い時間帯…16~20時
一番死亡事故が多い場所…交差点(死亡事故の約半数を占める)
二輪の露出性と障害
服装
露出が少なく、他の運転者から見てよく目立つものを着用する。できるだけプロテクターも着用する。同乗者に関しても同様にしなければならない。
下駄やサンダルはNG。
夜間は、反射材のついた衣服やヘルメットを使用する。
ヘルメット
(どれだけ短時間、短距離であっても)ヘルメットをかぶらないで、原動機付自転車や自動二輪車を運転してはいけない。
乗車用ヘルメットは、PSCマークかJISマークのついたものを使い、あごひもを確実に締め、正しく着用する。工事用ヘルメットは着用してはいけない。
同乗者に関しても同様にしなければならない。
交通事故の悲惨さ
交通事故を起こすと、運転者は…
- 民事上の責任(損害賠償)
- 刑事上の責任(懲役、禁固、罰金)
- 行政処分(運転免許の取り消し)
を受けることになる。保険会社が責任を肩代わりしてくれるわけではない。
シートベルトの重要性
シートベルトの着用
運転者や助手席の同乗者だけではなく、後部座席の同乗者にも必ずシートベルトを着用させなければならない。(平成20年から後部座席の同乗者もシートベルトの着用が義務になっている)
運転席や助手席にエアバッグがついていても、必ずシートベルトを着用しなければならない。
シートベルト着用の効果
衝突したとき、頭や胸を打つことが少なくなる。後部座席の同乗者は、他の同乗者に危害を加える危険が少なくなる。
運転姿勢がよくなり、ハンドル操作がしやすくなる。
上半身が安定するので、疲労や動体視力の低下が少なくなる。
正しいシートベルトの着用の仕方
シート…倒さずに、シートに深く腰掛ける。
肩ベルト首にかからないようにして、たるませない。
腰ベルト…骨盤を巻くようにしっかり締める。
ベルト全般…ねじれないように締める。
シートベルトの着用が免除される場合
- 乗車人数に対してシートベルトが足りないとき(同乗者のみ)
- 怪我や病気、妊娠中のとき
- 自動車を後退させるとき(運転者のみ)
チャイルドシートの使用
使用義務
幼児(6歳未満、5歳以下)には、チャイルドシートの使用義務がある。
チャイルドシートには、子供が運転操作の支障になることを防止する効果もある。
使用座席と向き
助手席にエアバッグがついている自動車の場合は、なるべく後部座席で使用する。
やむを得ず助手席で使用する場合は、座席をできるだけ後ろに下げ、(後ろ向きではなく)必ず前向きで使用する。