教習項目4:死角と運転
二輪車から、四輪車からの見えかた
四輪運転者から
四輪運転者は、車体の小さい二輪車を軽視する傾向がある。
二輪車は、死角に入りやすいので、進路変更や左折をするときなどは、十分に注意する。
二輪車は、車体が小さいので、距離が実際よりも遠く感じたり、速度が遅く感じたりする。
二輪運転者から
四輪車の死角に入らないように注意をする。
四輪車が気づきやすい位置を走行する。
死角の事例
自動車自体の死角
全ての自動車には、車種の違いはあるにせよ、自動車の構造からくる死角が必ず存在する。
その死角を補うために、バックミラーやアンダーミラーなどがある。
駐車車両が作る死角
両側に駐停車車両があるとき…片側に駐停車車両がある場合に比べ、死角が大きくなる。
連続して駐停車車両がある場合…単独で駐停車してある場合に比べ、死角が広範囲になる。
身長の低い幼児…駐停車車両が乗用車であっても、死角に入りやすい。
交差点での死角
二輪運転者
左側に寄って走行するため、(右方向ではなく)左方向の死角が大きくなる。
交差点を右折する場合
対向車の陰に死角ができる。死角の中にいる二輪車に気づかない可能性あり。
ショートカット走行(交差点を斜めに横切る走り方)をすると、右方向の死角が大きくなる。
カーブが作る死角
見通しの悪いカーブほど、死角部分が広範囲になる。
同じカーブでも、障害物の有無で死角の範囲が変わる。
防衛的運転方法
速度の出しすぎは、危険を回避できるものも回避できなくなる可能性がある。安全な速度で走行しなければならない。
他の車両の死角に入らないように走行する。
相手から見えやすい位置を走行する。
適切な車間距離をとり、危険を回避しやすい位置を走行する。
車両間の意思疎通の方法
交差点でのパッシング
右折待ちの車両に対し、「お先のどうぞ」という意思を示すために、対向直進車がパッシングすることがある。
ただ、パッシングには「自分が先に行く」という意味もあるので、慌てず、しっかり状況を見極める必要がある。
前照灯を上向きと下向きに連続して切り替えたり、上向きの前照灯を点滅させたりする合図のこと。
ハザードランプの点灯
高速道路などで渋滞中であることを後続車両に知らせるために、ハザードランプ(非常点滅表示灯)を点灯させることがある。
道をゆずったり、前に入れてあげたりしたとき、感謝の気持ちを表すためにも、ハザードランプを点灯させることがある。
単路でのウィンカー
直線道路で前車がウィンカーを出し、速度を落として左側に寄った場合、「追い越してください」という意味を表していることがある。
前照灯の切り替え
夜間などで見通しの悪いときに、信号機のない交差点付近を通過する際、自車の存在を周囲に知らせるため、前照灯の上下切り替えをすることがある。