教習項目13：運転免許制度、交通反則通告制度

運転免許のしくみ

無免許運転の禁止

道路で運転するときは、運転する車種やけん引などの状態に応じた免許を受けていなければならない。

免許を受けていても、免許の停止処分中の人は、その期間、運転することができない。

免許停止中に運転をすると「無免許運転」になる。その期間は原動機付自転車でも運転してはいけない。

運転免許証の携帯と提示

運転するときは、その車を運転できる免許証の携帯しなければならない。コピー不可。

違反行為や交通事故を起こした際に、警察官から免許証の提示を求められたときは、提示が義務づけられている。

免許証を携帯せずに運転した場合は「無免許運転」ではなく「免許証不携帯」という交通違反になる。

免許の種類と運転できる自動車など

運転免許の区分

タクシーやバスなどでも、旅客運送を目的としない(回送など)場合は、第二種運転免許がなくても、第一種運転免許だけで運転できる。

第一種運転免許

自動車や原付を運転するために必要。第二種免許を所持している場合は必要なし。

第二種運転免許

旅客運送や代行運転をするために必要。

仮運転免許

練習や試験のために大型自動車や中型自動車、準中型自動車、普通自動車を運転するために必要。

第一種運転免許の種類

第一種免許は全部で10種。大きく分けて5つのカテゴリーに分類できる。

小型特殊免許と原付免許とけん引免許を除く7種には、小型特殊免許と原付免許がおまけでついてくる。

()内の数字は、取得ができる年齢。

大型免許(21)・中型免許(20)・準中型免許(18)・普通免許(18)

左側の免許があれば、右側の自動車を全て運転できる。

例えば、中型免許を所持していれば、中型自動車と準中型自動車、普通自動車が運転できる。

大型免許で大型特殊自動車は運転不可。

大型特殊免許(18)

運転できるのは、大型特殊自動車(と小型特殊自動車と原付)のみ。大型自動車は運転不可。

大型二輪免許(18)・普通二輪免許(16)

二輪免許で運転できるのは、二輪車(と小型特殊自動車と原付)のみ。

大型二輪免許を所持していると、普通二輪自動車も運転できる。

小型特殊免許(16)・原付免許(16)

それぞれに対応した車しか運転できない。

けん引免許(18)

大型・中型・準中型・普通・大型特殊自動車のけん引自動車で、他の車を運転するときは、けん引する自動車免許の他に、けん引免許が必要。

必要な運転経験など

受験資格

大型免許

中型免許か準中型免許、普通免許、大型特殊免許を受けていた期間が、通算して3年以上。

中型免許

準中型免許か普通免許、大型特殊免許を受けていた期間が通算して2年以上。

緊急自動車の運転資格

緊急自動車を運転するときは、それぞれの運転免許のほか、以下の資格が必要。

中型自動車・準中型自動車

21歳以上で免許取得3年以上

普通自動車

免許取得2年以上

大型自動二輪車・普通自動二輪車

免許取得2年以上

仮免許による運転

仮免許が必要な場合

大型自動車や中型自動車、準中型自動車、普通自動車の第一種免許を受けようとする場合に必要。

仮免許の有効期限

6ヶ月。

仮免許による運転練習

下記のいずれかの人を運転手の横に乗せて運転しなければならない。

• 指定教習所の教習指導員
• その車を運転できる第一種免許を3年以上受けている人
• その車を運転できる第二種免許を受けている人(受けている期間は問わない)

仮免許練習標識

仮免許による運転練習をするときは、車の前と後ろの定められた位置(地上0.4m以上1.2m以下の見えやすい位置)に仮免許練習標識をつけなければならない。

自動車などの種類

普通自動車…車両総重量、最大積載量、乗車定員の条件を全て満たした自動車のこと。

大型自動車・中型自動車・準中型自動車…車両総重量、最大積載量、乗車定員の条件に1つでも該当する自動車のこと。

主な四輪車

主な二輪車