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教習項目1:運転者の心得

くるま社会人としてのモラルと責任

ゆずりあいと思いやり

思いやりとゆずりあいが重要。相手の立場になり、困っている人に道をゆずってあげることも必要。

自分の利便だけを考えるのではなく、周囲に迷惑をかけないように運転する。

同乗者の安全確保

同乗者がドアを開けるときや、車から降りるときには、後方の安全を確かめなければならない。

車の運転者には、同乗者の安全確保の義務がある。同乗者が不用意にドアを開けて起こった事故は、運転者にも責任がある

チャイルドシートの使用

使用義務

幼児(6歳未満、5歳以下)にはチャイルドシートの使用義務がある。

チャイルドシートには、子供が運転操作の支障になることを防止する効果もある。

使用座席と向き

助手席にエアバッグがついている自動車の場合は、なるべく後部座席で使用する。

やむを得ず助手席で使用する場合は、座席をできるだけ後ろに下げ、(後ろ向きではなく)必ず前向きで使用する。

交通違反(事故)と責任

交通事故を起こすと、運転者は…

  • 民事上の責任(損害賠償)
  • 刑事上の責任(懲役、禁固、罰金)
  • 行政処分(運転免許の取り消し)

を受ける。保険会社が責任を肩代わりしてくれるわけではない。

酒気帯び運転の禁止

飲酒運転、ダメ絶対。

少量だけでも、ダメ絶対。

すすめるだけでも、ダメ絶対。

交通法令の遵守

道路交通法には、以下の目的がある。

  • 危険の防止
  • 交通の安全と円滑
  • 交通障害(公害)の防止

交通規則は、みんな(歩行者や自転車を含む)が道路を安全、円滑に通行する上で守るべき共通の約束事。

運転に必要な準備

運転計画を立てる

目的地までの道順や所要時間などを地図で調べておき、気持ちと時間に余裕を持ってスタートする。

短い経路でも、運転計画は必ず立てるようにする

長時間にわたって運転するときは、2時間に1回は休憩をとる。

体調を整える

疲れているとき(過労)や心配事があるときなどに運転すると、注意力が散漫になったり、判断力が衰えたりするので、運転をひかえるようにする。

眠たくなる副作用のある風邪薬や鎮痛剤などを服用したときも、運転をひかえるようにする。

運転に適した服装

四輪車

二輪車(大型・普通自動二輪車・原動機付自転車)

OK
NG

シートベルトの着用

運転者や助手席の同乗者だけではなく、後部座席の同乗者にも必ずシートベルトを着用させなければならない。(平成20年から後部座席の同乗者もシートベルトの着用が義務化されている)

運転席や助手席にエアバッグがついていても、必ずシートベルトを着用しなければならない。

シートベルト着用の効果

正しいシートベルトの着用の仕方

シート…倒さずに深く腰掛ける

肩ベルト…首にかからないようにし、たるませない

腰ベルト…骨盤を巻くように、しっかり締める

ベルト全般…ねじれないように締める

シートベルトの着用が免除される場合

携帯免許証・装備などの確認

運転免許証は携帯しておき、自動車検査証(車検)と自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)証明書または責任共済証明書を備えてつけておかなかればならない。コピー不可

発炎筒、赤色懐中電灯、非常停止機材などを備えつけているかを確認する。

走行中の携帯電話等の使用制限

注視

走行中はカーナビや携帯電話の画面を注視(2秒以上見続けること)してはいけない

どうしても見なければならない場合は、車を安全な場所に止めてから見る。

携帯電話

携帯電話は、運転する前に電源を切る。

ハンズフリー通話

例外として認められているが、地域によっては条例で規制されている場合もある。

正しい運転姿勢

四輪車

目の高さ…車の死角を最も少なくできるよう、シートの高さや背もたれを調整する。

ひざ…ひざはクラッチ(AT車はブレーキ)ペダルを踏み、ひざが軽く曲がるように調整する

ひじ…ひじはハンドルを持ったときに、わずかに曲がるように調整する

二輪車

…ステップに土踏まずを乗せ、足の裏が地面と水平になるようにする。

両ひざ…タンクを軽く閉める。ひざや足先を外側に向けてはいけない

…手首を下げ、ハンドルを前に押し出すように、グリップを軽く握る。

肩・ひじ…肩の力を抜き、ひじをわずかに曲げる

運転姿勢…背筋を伸ばし、視線は先の方へ向ける。前かがみは、視野が狭くなるので危険。

二輪車の選び方